「ううん
見つけてくれたことが嬉しかった」
「けど
私は、京也さんを好きになれないかもしれない……」
「……俺のこと嫌いか」
「嫌いじゃないよ
でも信じられないの…人が」
「なぜ信じられない
俺に言ってみろ…実李のことを受け止めてやる
思っていること全部話せ」
そう言ってくれる京也さんの言葉は力強くてどこか優しくて………
家のこと、学校でのことを全部話してみようと、初めて私の本心をきいてもらおうと思った
「…みんな私を裏切るの
がっ…がっ…こう…でも私を人として扱ってくれない…私なんて最初っからいないみたいになってるし…お母さんも私を愛してはくれない……殴ったりしてくるだけ…
京…也さん…にも軽蔑されるかもしれないけど学校で男の人にむ……り…や…り…ヒクッ…ヒクッ」
途中、泣いてしまって最後まで話せなかったけど私は、汚れていることを京也さんに話したから軽蔑されるのかな?
その事が余計に私を悲しくされた…
なぜだろう
不思議と京也さんに嫌われるのが怖くなっている私がいた……


