というわけで、今日は席替えってことがわかった訳だし………


気合いは十分よ…!!✨
ふふっと笑がこぼれる。


すると、ガラガラとドアが開いて先生が入ってきた。

「皆おはよー、今日は昨日言ったように席替えをしまーす。もう顔は覚えたよねー?
くじ作ったから男子、女子 別々の箱から引いてねー。」


今日 本当に席替えだったんだ。
ちゃんと話は聞いてないとダメね…。


私は教卓の上のくじ箱に少しかけ足で向かった。


出席番号順に並び ちゃくちゃくと自分の番が回ってきた。


ドキドキしながら箱に手を入れた


―――――――これだ………!!!

1枚の紙をつかんで箱から出してピラっと開いて番号をみた。





……………15番……。

黒板に書いてある机の番号をみた。

15番の隣だと……9番かぁ…

金井君は何番かな………?


いつの間にか隣にいた金井君の紙をチラっと見てみた。


ドキドキ……。
えと、金井君は………










に、に、に、に、2番………!!!!

な、な、な、な、な、な、な、なぁ!?


嘘でしょ…………。

金井君なんで9番ひかないのよーーー!!!


2番の隣って……21番……15番と凄い離れてるじゃないの……


はぁぁぁぁぁっと ため息が出た……。


すると
「かーなちゃんっ♡何番だったー?♡」


クラスメイトの男子が聞いてきた。


「あ、あぁーえーっとぉ……15番…だったよぉ…?」


そしたら、その男子が花が咲いたみたいにパァ…!と明るくなったと思ったら…


「かなちゃん俺の隣じゃん!!」
と言ってきた。


げぇっ………うっそー…めんどくさぁ……
こいつが隣かよー……


「そっそうなんだぁ!よろしくぅ……」
と苦笑いで答えて、その男子から離れて まどかの元に向かった。


はぁーあー……ついてなぁい……。


「まぁぁどぉぉかぁぁぁぁ」

まどかの名前を呼びながら、抱きついた。


「ちょっ、ちょっと何よ!?
離れてー!」

ベリっとはがされた。………ひどい。

「……まどか何番だった……?」
一応きいてみた。


「一応って何よ 一応って。えーと…21番だけど。」


あ、一応って声に出てたのね。いけないいけない…

ふーん、まどかは21番かぁ……
21番ね……21……









って、え…………!?21番!?

バッと まどかからくじの紙を奪った。

「かっ、かな!?何すんの!!」


まどかの声なんか聞かず まどかが引いた紙を見ると


本当にハッキリと21番と書かれていた…。

21番って金井君の隣じゃない…!!


くじの紙から まどかの顔に目線を変えて自分の顔の前で手を合わせた


「まどか お願いお願いお願いお願い!!!
くじ交換して…!!!(小声)」
とお願いした。


すると、少し間があってから
「……じゃあメロンパン。」

「……は?」

「メロンパン買ってくれるなら良いよ。」



メロンパンと くじを交換ってことね…

…………うぅっ……、まぁ、しょうがないわよね……。


こうして、かなはメロンパン160円と金井君の隣の席のくじで交渉成立した。