「はあぁぁぁ……」 「何でけぇため息ついてんだよ」 「だってー」 廊下を一也と2人で歩いている。 そりゃあ1組から6組まで頑張って探したのになくて、しかも最終的に一也に教えてもらうとか……。 「だから言ったろ」 「え? 何が?」 「お前が5組探してるとき、俺お前に言いかけたぞ、クラス」 「へぇ……。 って、ええええええ!」 「お前の変な叫び声でかき消されけどな」 こういうのを自業自得っていうのかな……。 まったく。 こうして俺の新学期は、変なスタートを切った。