気ままな仔猫と不器用狼。

 



そして、一瞬その人混みが途切れたところを俺は見逃さなかった。





「わあ……」

「だろ」





その中には、想像をはるかに超える美人……ではなく。


ふわっとした可愛らしい女の子が歩いていた。