気ままな仔猫と不器用狼。

 



徐々に席も人で埋まっていき、
空いている席の方が少なくなってきた。



話してる人とかで教室内が騒がしい中、俺の隣はまだ空いていた。





「碧伊、隣まだいないのか?」

「うん」





一方、一也の隣というと。



顔を真っ赤にして俯いちゃっている。



まったく……。