「っ…ハァハァハァ…」
息切れ激しいですが、なんとか、間に合いました。よかった〜
「おっはよー♬ みほ!」
そう言い後ろから、抱きついてきたのは、大大大親友で、幼稚園からの幼なじみの、
躱萩美紗乃(かわはぎみさの)すっごい、美人!焦げ茶色の腰まで伸びたウェーブが、かかった髪。目は大きく、まつげは目をつむると、隠れるくらい長い。 運動も、勉強もできて、優しいから、男女問わず人気者!男子か、一日何十人と、告白をされている。それにファンクラブまであるらしい。そんな美紗乃は、私の自慢の親友!
「うわっ!…おはよ。美紗乃」
美紗乃は、私の前の席なんだ〜☆
それだけで、ラッキーだけど、さらにラッキーなことに、一番後ろの窓側なの!
しかも、隣の席は誰もいないから、超かいてきなんだ〜♡

「はい。みんな席つけー。」
と言い入ってきたのは、担任の、杉谷。どちらかというと、イケメン分類。まぁ興味ないけどね〜
「今日は、転校生がいるー。」
え?この時期に転校生?へんなのー。
いつもなら、適当に聞き流すところだけど、転校生という言葉に、耳がかたむいた。
「じゃあ、入れー。 じゃあ、自己紹介して。」
その、転校生が入ってきた瞬間女子が、黄色い歓声を上げた。
「はい。えっと、中山悠喜です。よろしく。」
と、爽やかな笑顔で自己紹介をした。
うわっ!うそ臭!と思っていると、
「えー、中山の席は……霧崎の横な。はやく移動しろ。」
「はい。」
といい、中山くんは、あたしの隣の席にきた。
「よろしく。霧崎さん」
「よ、よろしく。」
あーぁ。かいてきが消えた。そ、それに、女子のみなさんの視線が痛い…。最悪だ。

HRが、終わると女子が一気に集まって中山くんに質問攻め。
「中山くぅーん!今日の放課後、学校案内してあげるぅ〜♥」
と、ある女子がいう。すると他の女子が
『えー、あたしもあたしも』
と、われこそはと、中山くんに言い寄る。
ずっと笑顔で答えていた、中山くんだったが、立ち上がり、美紗乃と話している私のところに来て、
「悪いけど。俺、霧崎さんに案内してもらうから。」
そういったあと、チャイムがなった。
はぁ!?何いってんの?こいつ?バカなの?!
まじ、やだ。
だが、断ることもできず、放課後となった。