大魔法使いの孫




ーガチャ…



 「水島 茜さんですか?」



 アタシがゆっくりとドアを開けると、中に事務員らしき人が一人立っていた


 
 「はい、そうです」


 「では、校長室にご案内します」


 その人はそう言うと、長い廊下をスタスタ歩いて行った


 アタシは置いて行かれないように、急いでその後について行った


 すると、少し進んだところにその人はピタッと止まった




 ーコンコン


 「校長先生、転入生の水島さんをお連れしました」



 「入りなさい」


 校長先生がそう言ったあと、事務の人はアタシに『どうぞっ』と手を前にした


 つまりこの人は中には入らないようだ


 「失礼します」


 アタシはそう言った後、中に入った


 ーガチャ。


中に入ると、白いヒゲを生やした偉大そうな顔の人が大きな椅子に座っていた



 アタシはその人がいるところまで歩いて行った