大魔法使いの孫





ー*ー


 「…茜様っ!」


 「ギャッ!って、アルリンか…ビックリした」


 目を覚ますと目の前にアルリンがいた



 って…


 「なんでアタシの部屋にいるのよ!?」


 不法侵入!!?


 「合鍵がございますので」


 アルリンはそう言うと、にこやかに合鍵を見せてきた


 はぁー…


 アタシはいつも見張られてるのか?


 怖い怖い…(笑)



 「今日はついに学校へ行く日でございます。こちらに教科書と制服は用意させて頂いておりますのでご安心を」


 あ、学校へ行く日って今日か…


 つい昨日までは、ここに来たばかりだったような感覚


 「朝食はこちらです」


 アルリンはリビングへ案内をした


 そこには温かいご飯に味噌汁、それと魚があった


 「今日は久しぶりに手料理をしてみました」


 久しぶりと言う割には、全部完璧に出来ていた


 「……おいしいっ!!」


 手料理を久しぶりに食べたせいか、とても美味しく感じた


 そういえば両親が死んで以来、手料理は食べてなかったなぁ〜


 「では、これが今日から行く法魔(ほうま)中学の制服です」


 そういって見せてきたのは、胸元にデカい結ぶリボンのついた、紺の可愛らしいセーラー服だった


 「可愛い〜!」


 「これはこの世界では人気の中学です。ちなみに、制服が可愛いことからこちらを受ける方も多いようです」


 やっぱり人気なんだ!