大魔法使いの孫




 
 「それに茜様が先ほど発したオーラ…気で、周りにもバレたことでしょう。…というか、今までバレなかったのがすごいと思います」



 つまり命が狙われる可能性が高まったってこと!?


 「何か気を制御する物とかお持ちなんですか?」


 「気を制御する物??そんな物持ってないと思うけど…」


 「例えばいつも離さず身につけている物とかは?」


 離さず身につけている物?


うーん…


 あ!


 「勾玉のネックレスならいつも身につけてる」


 「勾玉のネックレス…ですか」


 「うん、お母さんからコレをいつも持っているようにって渡された物なの。今日は急いでたから、たまたまつけ忘れたけど…更衣室にあるよ?」


 その勾玉がどうかしたのかな?


 「それかもしれません」


 「へ?」


 「茜様が今まで護られていた理由は、そのお母様から貰った勾玉にあるのかもしれません。お母様と言ったら…あのディアン様の一人娘のマリア様ですね」



 お母さん、マリアって言うんだ…!


 初めて知った


 お父さん、いつもお母さんの事をマリって呼ぶから、普通に"麻里"かと思ってた


 「マリア様は確かディアン様の血をかなり受け継いでいて、その力を発揮するかのように様々な事が優れてなさいましたね。なので、魔力を込めた勾玉も得意だったのでしょう」



 お母さんが…魔法使いの娘だったんだ


 「で、どうなさいますか?魔法界に行きますか?」