大魔法使いの孫





 『ん?グランドに大魔法使いの孫の気を感じない…なぜだ』



 誰かを探している様子…



 一体誰を?


  再び視線を戻すと、その男と目があった



 『そこか…』


ーゾクゾク…!


 背筋が凍るような、この感じ…


 なに!?


 「どうしたの、茜?」



 「千里…ちょっと走るよ!」



 「えっ?あ、ちょっと!」


 アタシは千里の手を引いて走った