大魔法使いの孫




"○月☓日。最近治安を騒がしている奴がいると連絡が入った。何やらそいつはもう百人ぐらい殺しているらしい。どんな術者なのか行ってみると、一人の金髪の青年がそこにはいた。まだ十三歳という若さだった。汚い血のついた服を身にまとい、両手それぞれには剣と杖を持ち、人を次々と殺していく。たぶん、みなしごなのだろう。私が手を差し伸べると何とか心を開いてくれた"






"○月☓日。マリアが人間界の男と駆け落ちをしてしまった。反対しても聞く様子がない。しかも、子供はもういるそうだ。茜。私の孫の名前だ。何やら壮大な力を感じる。もしかしたら、私よりも強い魔力を持っているのかもしれない"


 
 これ…アタシのことだ


 お爺ちゃん最初反対したんだ…


 "人間とは無力。そんな生き物と魔法人は結ばれてはならない"


 その日にちの最後にはそう書かれてあった


 だから、人間の子供のアタシを隠していたのかな…