大魔法使いの孫





 ーー
 ー


 『茜』


 え…、


 『お爺ちゃん!?なんで…』


 『お前さんに、私の秘密の部屋を教える。これは私がアルリンにも教えず隠してきた部屋じゃ』



 『お爺ちゃん、なんでアタシに教えるの?アタシ…役にたつか分からないのに』


 『お前さんは出来るさ』


 『なんでそう思うの…?』


 『ん〜…私の感じゃ』


 お爺ちゃんの…感


 『"ディストピア・ホリット"と、昔私が使っていた書斎へ行き、本棚の前でそう唱え杖をふるんじゃ』


 それだけ言うと、お爺ちゃんはどんどん遠くへ行ってしまった


 『お爺ちゃん待って…!待ってぇぇぇえ!』



 まだまだ聞きたいことがあるの


 まだまだ…