ー*ー
「これで終わりです」
「ありがとう…」
お爺ちゃんにそんな過去があったとは
白魔法使いと黒魔法使いの間にそんな事があったんだね
…待てよ?
もしかしたら関係あるんじゃないの?
「お母さんとお父さんはなんで死んだの?もしかして…」
誰かに殺されたんじゃないの…?
「…茜様はいつからそんなに感が宜しくなったのですか?流石ディアン様のお孫様」
「じゃあ、やっぱり…」
「茜様のご両親は事故死ではございません。黒魔法使いによって…殺されました」
黒魔法使い…
「黒魔法使いの輩が魔法をかけたのです。そして高速道路で玉突き事故に…」
酷い
黒魔法使い…酷い
なんでそんな事を…
「本来普通の下階の魔法使いは結界により、人間界には入れません。しかしそれが可能なのは黒魔法使いと白魔法使い。痕跡からして気体が黒かったそうです」
「…なんでその様なことをするのっ!?」
なんで…なんで…
「ディアン様の娘様だったからじゃないでしょうか」
娘だったら殺して良いの?
それ違うでしょ…
お母さん達は関係ないじゃないのよ
「…今日はもうこの辺にいたしましょう。お昼の準備をいたします」
そう言うとアルリンは台所へと消えていった



