大魔法使いの孫





 「ほれ」


 尚は雑にアタシにホウキを手渡した



 「ありがとう…」


 なによ、眼鏡外さなかっただけでふて腐れちゃってさ


 子供じゃないのよ


 あ、子供か…


 「で、どこ行くの?」


 アタシまだ、行く場所しらないんだけどー


 「行けばわかる」


 行けばわかるって…そりゃそうだけど



 「もう少しで着く」


 尚がそう言った後、何やらデカい建物が見えてきだした


 お城…みたいにデカい