大魔法使いの孫




「罰ゲームじゃないと思うよ。疑わず正直な気持ち伝えてみたら?」


 
 「茜…」


 「頑張れ、ちーちゃん!だって君はアタシの一番の親友でしょ?(笑)やれるよ」



 「頑張るっ!よーしっ、今日こそ素直になる!!」


 よかった、いつものちーちゃんだ…(笑)



 


 学校につくと靴箱のところに、カバンを持ったままの渡部君がいた


 「あ…渡部だ。どうしよう…」



 「行ってきなよ、ちーちゃん。応援してる!」


 「…ありがとう。行って来る!」


 頑張れ…ちーちゃん



 「わ、渡部。おはよー!」


 「うっす、千里!」


 
 アタシは邪魔しないように遠回りをしてから、教室へ向かった