豪華な家具が周りを囲むそんな部屋に1人、30代ぐらいの男が中央に設置された椅子に座っている
ーコンコン。
「はいれ」
「失礼します。シャタ様お呼びでしょうか?」
入ってきたのは、金髪のロン毛の男
高い身長に整った顔
世でいうイケメンの分類にはいる
年齢はざっと20代前半ってとこだろう
「よく来たなアルリン。この写真を見なさい」
そう言ってシャタと呼ばれる男がアルリンに差し出したのは、一枚の写真だった
「シャタ様…これは?」
写真の中には中学2年生ぐらいであろう女の子の姿が写っていた
「これは地上の人間の娘だ」
「に、人間!!?って、普通のですか!??」
「あぁ」
「……こんな物を急に見せてどうなさるつもりですか?あ、捕らえて奴隷にでもさせますか??」
アルリンが放った言葉にシャタは呆れた表情をした
「そうではない」
「では、何をなさるんですか??」
「…この娘の護衛をしなさい」
シャタが放った言葉にアルリンは目を丸くした
というか、いきなりシャタが変な事を言い出したものだから、頭がついて行ってない
「…………
この娘の…護衛ですか?」
「あぁ」
淡々とした表情でシャタは話す
まるで『護衛がなんだ?』とでも言うかのように
「な、なんで私(わたくし)が無能な人間の娘の護衛をしなきゃならないんですかっ!!?」
やりたくないをアピールするように、全力で反感するアルリン
しかし、やりたくないと言うのが目に見えていたのか、そんなアルリンを見てもシャタは焦り一つみせない