昼休み。
お昼ごはんが終わった頃、ちょうど教室に東がいた。
「あーずまっ …ちょっと。」
あたしは東と仲のいい三田智と話している東を手招きして廊下に呼んだ。

また春香と知佳がにやにやしながらこっちを見ている。
そういえば前のときの理由を聞くの忘れてた。また聞かなきゃ。



「ん?なんだ?」
と言いながら東が来る。


「あの…さ。東前にバイトするって言ってたじゃん。そのバイト先ってさ、……
“ホワイトベリー”っていうカフェだよね?」


東はとても驚いてる風だった。
話してないのになんで…っていう顔だな、あれは。


「…なんで知ってんの……?」

そう来ると思った。


「あのね、あたしのお姉ちゃんがそこでバイトしてんの。」


「え。」
やっぱり。
お姉ちゃんだって気づいてない!!

「そこにさ、宮下っていう子いるじゃん?それ、あたしのお姉ちゃんなの。」

「えっ!?そうなのか?なんかすごい似てるなぁとは思ったけど…やっぱりか。中央女子行ってるんだろ?宮下も見習えよ〜っ」
ズキン…
そこまで話し進んでんだ…
「ど、どうせあたしはバカですーっ!!」


そういってこの話は終わった。






ときどき感じるこの気持ちはなんなの…?