「パパ…この人…まさか…」

「そうだ。僕の再婚相手になろうとしている人だよ。」

悠美さんと呼ばれたその人は苗字を佐々木というらしい。
身長は高め。モデルみたいな。
髪の毛もサラサラ。茶髪。
洋服は清楚の中にも個性が出てて、
声なんか聞いてるだけでうっとりする。

…ママとそっくりだ。

まだパパはママを忘れられない。
新しい恋をしたのではなく、同じような人を見つけて恋に落ちたと勘違いしただけ…。

「えっと…あなたが亜衣ちゃん?」

「え、あ、初めまして、こんばんは。篠崎亜衣です。」

「はじめまして。佐々木悠美です。…それと…」









え。









「この子はあなたの一個上にあたる、中学2年生の息子の佐々木塔矢です。」

「と、うやさん…」

「…」

スッ

塔矢という男は私の耳元に口をよせてきた

え、なにこいつ!!!!

「貧乳。もっと色気つけろよ。」

ボソッとつぶやいた。てか呟かれた。

「〜〜〜〜〜っ!」

私の顔が火照っていくのがわかった

「わ、悪かったな!!」

「よろしく、妹ちゃん」

ゾクッ

こいつは…何か危ない………