妄想少女の不器用な恋☆



「うっせんだよ、耳がいてーじゃねぇか!お前がちゃんつけると気持ちわりぃんだよ」


「かぁぁぁ、いてぇ。殴ることねぇーだろ!」



樹が美月にとびかかって行きそうになったとき



バタンッ


戸が閉まった音が聞こえた



とびかかって行きそうになっていた樹はふんっとそっぽをむき、なんとか喧嘩はふせがれた


だいたいいつもこの流れなら取っ組み合いになってるところだけど


今はちがった
樹の好きな葵がくるから