次は、誰なのかな。



『今日の放課後、校舎裏にきてください。大切な話があります。』




きてみたは良いものの、一行に現れる様子無し。

「冷やかし、か。」




「違います。」

「え?」



確か、隣のクラスの


「土居くん」

「ごめん、なかなかこられなくて。」

「そのことは良いよ、気にしないで。それで、あの、要件は?」

「あ、えーと。文化祭実行委員会の委員長になって欲しいんだ!」

「文化祭実行委員会の…委員長。」

「そう。実は誰もやってくれないし、生徒会も忙しくて…だから推薦で決めたのが君なんだ。」

「断る理由は無いから…良いですよ。」

「良かった!じゃあ明日の放課後から執務室に来てくれるかな?」

「わかった!じゃあまた明日ね!」

「よろしくね、白島さん。」






告白じゃなかった。


手紙で呼び出す必要性が感じれない内容だったけど、やってみる価値はあると思うし、明日から楽しくなりそう!











「白島さん張り切ってるね!」

「こういうの初めてだからわかんなくて…でも、文化祭の裏にかかわれて嬉しいです!」

「頑張ってね!!すごいしんどいけどね!」

「ありがとうございます!会長さん!」



彼女が今年度の生徒会長の華原月さん。

すごく美人で、校内では月下美人って呼ばれてるすごい綺麗な人、ちなみに美佑里のお姉さん。


「白島さんの初めの仕事は、まず例年の資料に目を通してもらって、パンフレットを作ってもらう!ちなみに実行委員会は白島さんを含めて4人だけだから、仕事はしっかりあるよ。」

「パンフレットか…」

「資料はそこの棚にあるから、勝手にとって見てね。あと、完成したら実行委員会議で見あって皆のOKを貰ったら僕のとこに来てもらえるかな?」

「わかった、他にはどんなことがある?」

「僕が知ってる範囲では…パンフレットの作成、ポスターの作成、それぞれのクラスで行う売店や見世物などのチェック、学校の環境整備、他校への呼びかけ、テントの手配、資材の収集「ストップ!!!!!!」なに?」

「多すぎません?」

「白島さん1人の作業じゃ無いから皆で協力してね!あ、まだ仕事はあるからね。」

「なんか紙に書いておいて貰えないかな…」

「あ、じゃあ書いとくからそれPCに打ち込んで保存して、プリントして実行委員に配ってね!」

「増えた…」

「まぁ、頑張って!生徒会も全面的にバックアップするからさ!」

「土居くんは手伝ってくれないの!?」

「文化祭は生徒会は関わりがないんだよね…それぞれ仕事も残ってて、自分たちの見世物にも手を焼いちゃってるから。ミスをフォローする程度しかできないと思う。」

「じゃあそこだけでもお願いします…」

「そこは任せて!」


意外と仕事が多い…!!!!
これをたったの4人でやれと。拷問かよ。文化祭まで残り1ヶ月だよ?終わるわけ無いだろ…!!


「とりあえず先にPC打ち込んでプリントしてから会議を始めてね!会議室の鍵はそこのラックの中にあるから!ちなみに簡易放送は部屋の奥の電話でできるからね。よろしく!」



地獄なのか天国なのか。
とりあえずしばらく肩こりが続きそう。