しーん…。

私が告白した人、

私の告白から10秒間、誰も言葉を発さない。

「えーと…?」

私が告白した人、けんじくんがやっと話す。

「あ、私、水瀬伊緒です!」

「伊緒ちゃん…んーとね、えっとー、うん、どーしよ。あ、みんな、今日はありがとー!これからもよろしく!…んで、伊緒ちゃん…んーと、ちょっと話そっか?」



ど、どうしよう。ついつい勢いで告白しちゃったけど…!

けんじくん、ライブ終わりだし、出待ちの子いっぱいいたのに…

だけど…やばくないですかこの状況!みなさん本当にごめんなさい!

みなさんだってけんじくんと居たかっただろうに…

ていうか!けんじくん困ってたよね!?あーもう、やっぱりタイミング間違えた!

申し訳なさと、ドキドキで私はパニック。

「ここら辺でいっか」

けんじくんは、近くにあったベンチに座る。