「あ、大丈夫だよ、大丈夫‼︎」
緊張しすぎて、いつも通りに喋れない。
「どした？平気か？」
翔太に笑われながらもなんとか心を落ち着かせた。
「…あ、そだ翔太。用事ってなに？」
もうこれ以上一緒にいるとドキドキしすぎてやばいから緊張するけど用事を聞いた。
「あー、それね。」
はぐらかすように翔太は言った。
「ねー。なにー？」
私は緊張しているけど笑いながら翔太に聞いた。
「うん。それ…あのさ。俺お前のこと好きかも。」
それはいきなりの告白だった。

一瞬美里の言葉が浮かんで来たけどそんなこと考える余裕なんかなくて、
「…うん。」
私はどうにか１つの言葉を発した。
「うん。だからさ俺…と付き合ってくんね？」
翔太が言った。私は翔太と目があったままはなせなくなってなにも考えられなくなった。
そしてしばらくたってからようやく少しの余裕をとり戻した私は一言。
私は涙目になりながら
「…あ。お願いします」
これだけ言ってこれ以上もたない心臓を抑えながら屋上を走りながら降りた。