ケンカもしながら片思いの差を縮めていたある日のこと。
美里と学校の昼休み中ガールズトーク(ほとんど翔太のことだけど。)で盛り上がっているとき、男友だちの輪で同じく盛り上がっていた翔太と目があったと思うといきなりこっちに来て…。
いつにない真剣な顔で翔太が言った。
「…おい、今日の放課後屋上に来て?話しがある。」
それだけ言って翔太はまた友達の輪に戻って行った。
「…え?」
私はいきなりの出来事に混乱しながらも
驚きの声をあげた。
すると美里が。
「お、ついにきたか?杉浦君の告白が‼︎
やっとかぁー」
と告白と言う驚きのワードが出てきた。
「え、それはないでしょ。どーせ、好きな人かできたから相談のってくれとかだよー。」
少し期待していた自分がいたけど、それはないとその考えを捨て必死に他の答えを探した。でも美里は…
「なんでそーなるかな、愁夏。絶対告白だかんね?まま、放課後になれば分かるしとりあえず報告お願いね?」
なんて言ってくる。そんなこと言われるとこんな私でも期待してしまう。