次の日。
朝、通勤電車に巻き込まれながらもなんとか2日目の高校生活が始まろうとしていたとき昨日友達になったさらが後ろを振りかえってきた。
「おはよう、愁夏」
「おはよう、さら」
やっぱりさらは可愛い。
今日は後ろの高い位置でポニーテールに結んでいるさらは昨日と違う雰囲気で可愛い。
すると、
「愁夏ってさ彼氏とかいないの?」
いきなり聞いてきた。
「うーん…。前はねいたんだけどねー振られちゃった。中学校のときに」
「そなのー?私は今このクラスの池谷君に片想い中なんだ…ないしょだよ?愁夏にしか言ってないんだから。」
池谷君って言うのはクラスで5番目くらいかな。かっこよさでいったら。
でも優しいし頭もいいから良いと思う。へー、あの可愛いさらがねー。
「へぇ、…ってえ?池谷君に?!」
「そだよ!!!!!だからさ愁夏の中学生のときの彼氏さんのお話聞きたい!」
本当はこの話思い出すと悲しくなるから人に話すのはイヤだけどさらにならいいかなって思ったから話してみることにした。
「うん。さらにしか話さないからないしょにしてよ?」