メインの役者は、
紗樹と直人と涼聖くんと芦原くん。
劇の内容は、
ヨーロッパの中世?みたいな所と現代の学校が舞台で、
前世が交わるラブストーリーらしい。
紗樹が美人と有名な人の役で、
直人が悪い貴族の役。
それで芦原くんが紗樹(の役)と想いあってる幼なじみ的な役。
涼聖くんは芦原くんの良き親友で、私の役の兄の役でもある。
皆がする役はこんな感じ。
・・・うん。本当ぴったりだよね。
紗樹美人だし、
涼聖くん良い人だし、
芦原くんと紗樹は想いあってるし、
・・・直人は悪だし。
私まだ中学生の頃の恨みを根に持ってるからね!!
直人は悪魔だよ。
本っ当に悪役がぴったりだし!
「お前いま俺の悪口を心の中で言ってたよな。」
「え!?」
「顔に書いてあるから。」
そう言って直人が黒い笑みを浮かべながら近づいてくる。
・・・もちろん手はグーだ。
悪魔め・・・
「顔に書いてあるから、何言ってるかバレバレだよ?」
ギクッ!
・・・よし。
こうなったら逃げるしかない。
今は劇の係別でみんな話合ってるから、外に出てもばれないし。
そして全速力でドアに向かう。
無事、脱出!
・・・って訳もなく。
見事に直人に捕まりました。
確かに直人の方が足早いけど!!
不意打ちだったら行けると思ったのに・・・
この緊急事態に、私の可愛い可愛い親友は・・・

