それを振りほどくように、スルーして教室に戻った。


5時間目はよく寝てしまうけど、今日はちゃんとしないとな。







「瀬戸ー部活今日来ないの?」


「居残りー。澤ちゃんに行けないわって言っといて」



話しかけてきたのは、俺の幼なじみの
市原悠人(いちはら ゆうと)。
澤ちゃんは、俺が所属しているサッカー部の顧問。







「お前まだあの課題作文してねーの?綺麗事並べて書けばいーんだって」


悠人はなんやかんやいって、頭は結構いい。
けど家から近いってだけで、このちょっとバカな高校へきた。





_______結局、5.6時間目も寝てた。
俺本当に、進級できるのか…