「そういえば、優愛と、結愛いなくね?」
律斗が聞いてくる。
優愛と結愛は、名前が同じの、2年生と
1年生。この部活の部員。
しょっちゅう部活休むから、
おかげで私が男子5人をみないといけない。
「あぁ、優愛と結愛なら、
今日も休みだって。」
私は軽く答えた。
「ってことは?」
「ってことはぁ???」
龍達が笑いながらこっちをみる。
「沙奈を独り占めか?」
龍が言う。
「いや、この場合、5人占め?」
祐斗が真剣な顔で私をみる。
「いや!それじゃ意味がねえ!
ジャンケンだ!」
晟人が言った。
「よーっし、じゃぁーんけーん・・・」
「ちょ、ちょっとまってよ!
なんでそっちになるのさ!
勉強しよーよ!」
急いで止めに入ったけど。。
「沙奈先輩は座ってて?」
祐斗がそう言いながら肩に手を置く。
「わ、わかった。」
(おとなしく座っとこ。)
祐斗は怒らせると恐い。
「じゃぁーんけーん。。ポン!」
「やった!僕の一人勝ちだね!」
そう言って喜んでるのは祐斗。
「さぁ?僕が独り占めする時間だよ?」
そう言って祐斗が手を伸ばしてくる。
「こっち来なよ」
祐斗が笑って言う。
「う、うん。。」
仕方なく従う。
「なんか話そ?
せっかく二人なんだしね?」
祐斗が言ってくる。
「うん。」
とりあえず答える。
「じゃぁねー、好きな人教えてよ♪」
「またその話?
好きな人なんていないよ!」
首をふり、全力で否定するけど、
「うそ。いるくせに」
祐斗は信じてくれない。
「ねぇ♪おしえてよ♪
何年?どんな人?名前は?」
しつこく聞いてくる。
「だから、いないってば。」
否定するけど、
「教えてよ。ねぇ。
そいつよりも僕の方が
好きって言わせるから♪お願い♪」
「だーかーら!
いないってば!」
「うそつきー。。」 ・・・
