『あ、良正君お弁当ー??』
昼休み、良正君は生徒会室でお弁当を広げていた。もちろん良正君以外には誰もいない。
フカフカそうな椅子に腰かけ、お弁当を開けている良正君。
良正君、いつもここで一人で食べてるの??
寂しくないのかな………
「コンビニ食は体に悪いからな」
『へぇ~、お母さんのお弁当可愛い!!』
ブロッコリーに、卵焼き、タコさんウインナーなど、かわいらしい銀紙に入れられ、女の子のお弁当みたいだ。
「誰がお母さんだ。作ったのは俺だ」
『えええええっ!!!?』
こんな可愛い弁当を良正君が!!?
まさか、これが稀に見るオトメンって奴!?
「そんなに驚く事でもないだろ」
『料理も出来るとか、どんだけパーフェクト男子なの!?』
このぉ~、神様は不公平だ!!
こんな、完璧イケメン男子を作るなんて!!
『良正君、性格さえなんとかなればなぁ~』
もっと女の子からモテるのに!!
その一番大事な性格に難ありなんだよね。


