ーお前、本気で死ぬぞ。
『それ、幽霊の私に言う?』
ーそれもそうか。
私たちは授業中なのにどうでもいい話をする。
『良正君、私が言うのもなんだけど、授業聞かなくて大丈夫??』
すると良正君はまた、真顔でノートに返事を書き出す。
ーすでに、習得済みだ。今更聞いても何の為にもならん。しいていうなら、単位稼ぎの為だな。
『そっかぁー、じゃあ私、良正君と同じ学校だったら良かったなぁー!私、勉強全然ダメで』
ーだろうな。
『こら!少しは躊躇してよ!否定してよね!あ、でも、体育は得意なんだよ!』
ー体力馬鹿め。
あぁ言えばこう言う…とは、こう言う事を言うんだわ!
ーキーンコーンカーンコーン
『あ、終わっちゃったね!ふぁ~、眠かった!』
久しぶりの高校の授業、やっぱり眠い。なんだろう、この始まって3分で寝れる催眠術。
でも、良正君と話している間は、楽しかった。


