彼にもう一度恋をして


「どうしたのって、明日席替えするって先生話してたじゃん!」

えっ??話してた?


「もー!遥花ってばどんだけボーッとしてたの?」


「あははっ……」

あたしは人の話を聞いていないことを笑ってごまかした。


ていうか、席替えってやばくない?

隣の席になっちゃったら確実に真夢にばれちゃうじゃん。


もし、ばれたら美月にも話さなきゃいけない。


それなら、今話したほうが……!


「あ…のさ…」

「ん?」


やっぱり、いざ言うとなると少し怖い。 

あたしは少し黙りこんでしまった。


「どうした?」

でも二人はそんなあたしをことを優しく微笑みながら待っていてくれた。


「えっと………」
 
「ん?」


「あー……






ごめん!忘れちゃった!」