なにあれ。



苺花にニヤニヤしながら話しかけてる
男子がいる。



------ブチッ




頭の中でなにかが切れた。




「桜井さん、かわいいよね。よかったら俺と帰らない?」





「あの……わたしは……」





ナンパみたいなやつにあって脅えてる苺花




俺は苺花の元まで走り、苺花を抱き寄せながら彼を睨んだ。




「ふざけんじゃねーよ!てめぇ!俺の女に気安く話しかけてんじゃねーよ。」





苺花の前ではなるべくこういう言葉遣いは避けたいが、やっぱり苺花を狙う男に優しくできない。





「すみませんでした!」




男は素早く頭を下げて、傘もささずに
走り去っていった。