部室をでると氷を持った蓮見君がいた

「頭に巻くタイプしかなかったみたいで。」

それはハチマキのように巻くもので

両手が空いて便利だ

「ありがと。鍵も。」

「いえ。先輩家どの辺ですか?」

「晴海駅の近くだけど。」

「電車ですか?」

「今日は電車。大抵は自転車かな。」

「じゃあもう遅いんで家まで送ります。

自転車とってくるんで校門で待ってて下さい。」

「えっ、ちょっ、ちょっと!」

今なんてーってもういないっ!