とりあえず体を起こしてみる

鏡を見れば目がほとんどない

「あの、ひかり先輩。」

「ん?あ、菜乃花ちゃんどうしたの?」

「監督があんまり無理するようだったら

先に送ってくぞって。

それと、ちょっと待ってくださいね。」

そう言ってゴソゴソと鞄をあさって

何かを持ってきてくれた

「これ、良かったらどうぞ。」

「うわあ、助かる。ありがとう。」

それは蒸気で目を温めるやつだった

「これもらったから大丈夫。

でも朝ごはんはいいや。」

「わかりました。じゃあそう伝えてきます。」

「ごめんね、わざわざありがとうね。」