そうやってきたのは

「きれー…」

そこは中庭らしく月明かりに照らされた

木々や池が美しく、静かに息をしているようだった

「で、何があったわけ?」

私は全てを話した

蓮見君とのこと

拓海君とのこと

そして

あの夏のこと

そのことで蓮見君を傷つけたこと

全てを言ったあと静かに陽介は口を開いた