ゴールネットを揺らすのは。


「くっそ…。」

立ち去る先輩の背中を

ただ見つめることしかできない

もっと言葉があったはずなのに

なんで大事な時に限って言えないんだ

俺の気持ちはこんなもんなのか?

"よ、よろしく。"

"蓮見君の事…嫌いじゃないよ?"

"ほんとごめんね?!ごめんね?!"

"もっと頼ってよ、もっと信じてよ"

"私も笑わなくちゃ。前向いて"

笑った顔も泣いた顔も困った顔も怒った顔も

いつも先輩の顔が頭の中を駆け巡る

そして最後は

"蓮見君っ!"

笑顔で俺を呼ぶ先輩だった