ゴールネットを揺らすのは。


「悔しくて情けなくて

このまま消えてしまえばどれほど楽かって。

そんな時に声をかけてきたのが先輩でした

最初はなんだよ同情でもしに来たのかって

思ってました。

だけど先輩が頭を撫でたとき

顔を上げて後ろ姿を見たとき

そのあとコートで笑う先輩を見たとき

俺の中で何かが動いたんです。」

顔を上げた蓮見君と目があった

逸らしたいのに逸らせなかった

蓮見君はゆっくりと立って

そしてそのまま深くお辞儀をして