ゴールネットを揺らすのは。


『頑張れ。』

そうやって俺の頭をなでた

そこでようやく善意だったことに気づいた

でも顔を上げるともう背中しか見えなくて

ユニホームと背番号だけ辛うじて覚え

会場で一生懸命探す

「あれか…?」

試合中のコート

長い髪を1つにまとめたその人は

すらりと伸びた手足が一際目立っていた

その手から放たれるボールはまるで

鳥のように羽ばたくようで

決まったと同時に溢れた笑顔