(大和side)
ーーはあっ、はあっ
完全に流れはあっちだ
その上俺へのマークが強くて
全くシュートを決めることができない
「どうした、お前はこんなもんか。」
すれ違いざまに拓海に言われた言葉
悔しくてでも何も返す言葉がない
ピーッ
第二ピリオド終了の音がなる
「わりい、大和。お前に回せなくて。」
「いや、あれは無理ですよ。」
短い休憩の中で監督からの指示を聞く
「まず体力がない。
その上蓮見へのマークも強い。
だがそんなこと分かってたことだろ?!
だから俺は朝何と言ったんだ!」
ーー声を出せ
「忘れんなよ、諦めんなよ、まだ半分あるんだ。
次だがとりあえず全員替える。
ラストはまた戻すからな、それまでに
体力戻しとけよ。」
「「はいっ!」」