ゴールネットを揺らすのは。


「ここ、お父さんとよく来てたんだ。」

近所の公園、今でもよくここに来て

時には陽介と練習したりしている

「先輩のお父さんはどんな人だったんですか?」

すみません、話聞きましたと

蓮見君は付け足した

「そうだなー、よく笑う人だったかな。

特にバスケしてる時が本当に楽しそうで

だからバスケから少し離れた時に

お父さんの笑顔が忘れられなかった。」

ーひかり、上手くなったなあ

そうやってよく褒めてもくれた

「きっとお父さんも笑ってると思います。

先輩、バスケしてるとき本当に楽しそうで…

それを見て、きっと。

俺…時々バスケが怖くなるんですよ。

フラッシュバックみたいな。

でも、そんな時に先輩がバスケしてるのを

見ると不思議と消えるんですよね。」

って何口走ってんだ、と照れ臭そうに笑う

「ありがとう、今日1日。

お父さんが居なくなってからこの季節が

来るたび何もできなくて…

ずっと私のせいでってことしか考えられなかった

今も…やっぱりどこかでそう思ってる。

でも少し軽くなった。

お父さんが笑ってくれてるのらな

私も笑わなくちゃ。前向いて。」