ゴールネットを揺らすのは。


「えっと、どういうこと?」

「蓮見君が毎年ひかりの誕生日を

祝ってないっていうお母さんの言葉を

聞いて、企画してくれたの。」

「蓮見君が…?」

「すみません、でも何かしたくて。」

「朝から皆で準備してくれたのよ。

いつぶりかしらね…誕生日会するの。」

「お母さん…みんな…。」

もし私が今日誕生日じゃなかったら

お父さんは死ななくてよかったんじゃないかって

ずっと思ってた

だから雨も、この季節も、

全部責められているみたいで逃げたくなった

でも、それでも誕生日が来るたびに

どこかであの頃みたいに

皆で楽しくお祝いしてほしいと思っていた

「っ…。」

「えっ、ちょっとひかり?!」

「ご…めん、あ、りが…とう…。」

「主役がそれじゃあ台無しですよ!

ほら笑って!」

「新田君…」

「よーし!今日は数年分のお祝いだー!」