「でも、あれは確か中学校に
上がる時だったかしら。
たまたまお父さんの部屋を掃除してたら
手紙がでてきたの。ひかり宛の。
中を開けたらひかりが笑顔でバスケを
している写真が入ってて。
その裏にね、こう書いてたの。
"どんなに素晴らしい選手でも
1人じゃ勝てない
周りの人を大切に
輝け ひかり"ってね。」
『みんな仲間でしょ?』
あのとき先輩が俺に言ってくれた言葉は
きっとここからきてるんだ
「それをひかりに見せたら大泣きして。
お父さんが死んでから一切泣かなかった
あの子が泣くもんだから…
きっと自分のせいだと思い詰めてたのよね
でもそこでひかりの中で何かが変わって
それからまたバスケを始めたの。」
