ゴールネットを揺らすのは。


リビングに入り周りを見渡すと

片隅にあるものがあった

「え……。」

「先に、ご挨拶しなきゃね。」

橘先輩はさっとその前に座り

静かに手を合わせた

まさかとは思い近づくとやはりそうだった

優しそうに笑うその顔は動かない

「私の口からは言えないし、

かと言ってひかりは言いづらいだろうし、

それでひかりのお母さんに相談したら

いいよって言ってくれたから。

すみません、無理言って。」

「いいのよ、気にしないで。」

「これ、ひかりに渡しておいてもらえますか?

来週の合宿の予定表です。

じゃあ私はこれで。

このあとちょっと用事入っちゃったから

帰りますね。」

「え、あ。」

展開が早すぎて上手く頭が整理できない

そうこうしているうちに橘先輩は

帰ってしまった