(莉子side)

「ねえほっしー、なにこれ?」

「二人揃って同じことを…」

「むしろひどい?

脱け殻そのものっていうか。」


莉子が部活に来なくなって

比例するように蓮見君の調子が落ちた

あまりのひどさに監督から

練習に参加するなと言われ萎れている

原因なんて丸わかりで

それでも気がついていないのが若干1名


「おい、蓮見。なんだお前。

前から言おうと思ってたけどよ、

お前今最強にダサいぞ。」

ついに新田君が口を開いた

「…うるせえ。」

「白築先輩が来なくなってからだよな。

なんだ、好きなのか、お前。」

「「「?!?!」」」

周りの全員が目を見開いた

新田君は冷やかしの顔を準備している

「…新田、爆弾落としたな…。」

蓮見君どうするかな…

「…そうだよ、わりいか。」

「「「え?!?!」」」

「へえ、そうなんだ…って、お前…!」

「わりい、抜ける。」

「お、おい!ちょっと!」

「新田君ー、お呼び出しでーす。」

「あいつ本気っすか?!え?!」

「逆に知らなかったのが不思議だな。」

「うおー!まじっすか?!」

「私、ちょっと行ってくるね。」

「うん、頼んだ。」