ゴールネットを揺らすのは。


「おい、蓮見。にやけてんぞ。」

「は?」

「うわ、こいつ自覚ねえ、きも。」

「てめえには言われたくねえよ。」

新田とはこんなことを言い合うようになった

いつでも俺に突っかかってきて

でもそれは新田なりの気遣いなんだと思う

わかりにくいが俺も一緒だから何とも言えない


白築先輩とはというと

あれから普通に話をしたり帰ったり

そんなことはしていてもそれ以上には

どうしても踏み出せない

あの日の涙は期待していいんだろうか

俺の事を一番に心配したいたという言葉を

信じてもいいのだろうか

そんなことを考えているとわからなくて

何もできない