ゴールネットを揺らすのは。


「話してくれてありがとう。

辛い話をさせてごめん。

でもね、蓮見君はそんなことしないよ。

絶対にしない。

どんな事があっても人を傷つけたり

恨んだり僻んだりしない。

それに、もし蓮見君が選ばれたとしても

誰もそんなことしないよ。

そんな人達じゃないよ。」

地面に座りながら俯く蓮見君を

気づいたら抱きしめていた

いつもは大きな背中が今日だけは

小さく見える

そんな背中にこんな重い荷物を

背負っていたなんて・・・