ゴールネットを揺らすのは。


「嬉しくねえってそれ他の人に失礼だろ。

皆悔しいんだよ、でも

選ばれなかったってことは

それだけ努力が足らなかったことだって

誰よりも自分がわかってんだよ。

お前の人一倍の努力もわかってんだよ。

それをなんだ?嬉しくないだと?

変われよ、いくらでもいるんだ

最後に先輩とバスケしたい人が。」

選ばれなかった部員が皆下を向いた

選ばれた先輩たちもじっと蓮見君を見つめている

バンッと勢いよく新田君が立ち上がる

「俺はな!知ってんだよ!

選ばれなくてベンチにも入れなくて

悔しい気持ちでいっぱいになりながらも

スタメンのやつに笑顔で頑張れよって

いうのをよ!

そんな笑顔いらねえよ!一番嫌いなんだよ!」