けりをつける。
いい機会だと思ったから
「ここじゃ、人いっぱいだから、公園とか、行く?」
先生なりに、私に遠慮してくれているらしい
「あ、はい。じゃあ」
「俺の家の近くの公園でいい?」
はて、と思ったがその方がいいかもしれないと思って頷いた
「じゃ、車乗っていくか」
先生は車のキーを取り出して、くるくる
回してはとまらせて回してはとまらせて
この人、やっぱりかっこいいなあって
ちょっとドキドキ
「はい、乗って」
ガチャ
扉を開けて
私をエスコートする
「……ありがとうございます……」
なんだかそんなの新鮮で、
照れ臭くて
顔を伏せた

