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あの後、唖然とした私たちを気にせず歩いていってしまった。私たちはびっくりしすぎて時間を気にしてなかったから遅刻してしまった……



「いやぁ……まさか、朝霧くんがあんな人だったとは。」


「ホントに!ビックリだよ。そりゃあ……ブスだってことくらい認めてるけどさ、ひどくない?」


「いや、何言ってんの?すっごいモテてるからね?」


「いやいや~お世辞でも嬉しいよ。ありがとね」


「この天然バカめ。」


て、天然って……私のどこが?モテてるのはまゆだよ。中学の時なんか5,6人には告られてたし。私なんか1回もないよ~。


「まぁ、大変だろうけど頑張ってね。」


そう言うとまゆは自分の席に戻っていってしまった。
私はため息をつくと隣を見る。


相変わらず女子に囲まれてるなぁ…。
女子の皆さん!そいつは超最低男ですよ!


そんなことを心の中で叫びながらぼーっと見ていると


バチッ。


反射的に目をそらす。今目あったよね?
うー……今度からなるべく見ないようにしよう。