毎週3.4回ある塾。


いつも有梨華と一緒にため息を吐きながら塾に向かっていて、今日はいつもよりどんよりしながら歩いていた。

「はぁ……。」


「ちょっと!!雪奈!!ため息つかないで。うちだって嫌なんだから…。」


「そーだよね。だって今日は………。」


「「全検模試…。」」


有梨華と同じ時に同じ言葉を言った。

普段は嬉しいって思う偶然なのに…
今日は全く嬉しくなんかない。

きっと有梨華もそうおもってる。
うん。 絶対に。


「なんで、全検模試があるんだろう。ねぇ、雪奈いらないって思うよね!?」


「うん!!それめっちゃ思う!!今度、塾長になくしてくださいって言いに行こうよ!」


「え…。ちょっ、、ふ、あ、あはははっっ。雪奈それ本気?ふふっ。」


「ちょっと笑いすぎだよ!本気で言ったのに!!」


そう言うと、落ち着いたところにまた、私がとどめを刺して有梨華が再び笑い出す。

有梨華が落ち着いたところで塾に着いた。

塾を目の前にしたらさっきまで楽しかった雰囲気が
どんよりとした雰囲気に戻った。