「ーもしもし」


「あ、もしもし?香月ちゃん?いやー、つかまってよかったー。」


相手はバイト先の店長だった。


「あのさ、彼氏いる香月ちゃんにこんなこと申し訳ないんだけどさ、クリスマスイブの日の夕方、17時から入ってくんないかなー?」


「...わかりました。」


何も考えることのできなかった私は、店長の言っていることがまるで頭に入ってなかったがこう返事してしまった。